ゴムくずとは?具体例や処分方法を解説!

ゴムくずとは?具体例や処分方法を解説!

産業廃棄物の一種である「ゴムくず」。ゴムを使用した製品の廃棄物全般がゴムくずに該当するイメージがありますが、実は必ずしもそうとは限りません。ゴムくずを法律や政令に従い適切に処分するためには、概要や天然ゴム・合成ゴムの違いなどを正確に理解しておく必要があります。

そこで本記事では、ゴムくずの概要や具体例、処分方法をご紹介します。天然ゴムと合成ゴムの違いも詳しく解説するので、事業活動に伴いゴムくずが排出される事業場に携わっている方はぜひ参考にしてください。

ゴムくずとは?

産業廃棄物のゴムくずとは、事業活動に伴い発生する、天然ゴムを主原料とした廃棄物です。

ここでのポイントは、ゴム関連の廃棄物全般がゴムくずに該当するのではなく、あくまでも「天然ゴム」が分類上のゴムくずになる点です。昭和46年10月に交付された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の運用に伴う留意事項について」において、「天然ゴムくずが含まれるものであること」と明確に定義されています。

なお、合成ゴムを主原料とする廃棄物は20品目では「廃プラスチック類」に分類されます。

※参考:環境省.「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の運用に伴う留意事項について」(参照 2024-04-10).

ゴムくずの具体例

ゴムくずの具体例には、以下が挙げられます。

  • 裁断くず(天然ゴムを裁断した際のくず)
  • 切断くず
  • ゴム引布くず
  • エボナイトくず

天然ゴムと合成ゴムは何が違う?

ゴムは大きく「天然ゴム」と「合成ゴム」の2種類に分けられます。

天然ゴムは、ゴムノキの樹液(ラテックス)を加工して作られるもので、ポリイソプレンを主成分としています。タイやインドネシア、ベトナム、マレーシアなど東南アジア諸国で生産が盛んで、輪ゴムやタイヤ、チューブなどさまざまな製品に活用されています。耐熱性や耐薬品性は低めですが、耐摩耗性や強度、弾力は合成ゴムよりも高い点が特徴です。

合成ゴムは、ナフサを分解してできるエチレンやプロピレン、ブタジエンなどの石油をベースにした化学物質から製造される合成高分子化合物です。タイヤやベルト、ホース、履物などさまざまな製品に用いられています。合成ゴムが主成分となる廃棄物は、ゴムくずではなく廃プラスチック類に分類されるため、両者は区別して処分する必要があります。

ゴムくずの処分方法

ゴムくずの処分方法は、リサイクルと埋め立て処理に分けられます。

環境省の公表した資料「産業廃棄物の排出・処理状況等」によると、令和3年度のゴムくずの排出量は全国で19千トンでした。このうち再生利用量は65.0%、減量化が16.5%、最終処分量が18.5%です。(※)再生利用量の割合は、数ある産業廃棄物のうち下位に位置しており、リサイクルに課題を抱えている廃棄物でもあります。

再生利用できないものは、選別・粉砕した上で焼却・溶融処理などが実施され、最終処分場で埋め立てられます。

※参考:環境省.「令和4年度事業 産業廃棄物排出・処理状況調査報告書 令和3年度速報値」(参照 2024-04-10).

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