産業廃棄物は処理業者に収集運搬や処分を委託するケースが多いですが、回収されるまでの間は自社で保管しておく必要があります。その際に用いられるのが、産業廃棄物コンテナ（通称：産廃コンテナ）です。
一口に産廃コンテナといってもその種類はさまざまで、サイズや用途が異なるので、利用する際は違いを明確に把握しておく必要があります。
そこで本記事では、産廃ボックス（バッカン）の概要に加えて、入れてはいけない産業廃棄物とそうでないものを解説します。
産廃ボックス（バッカン）とは？
産廃ボックス（バッカン）、産業廃棄物を効率的に収集運搬するために用いられる産廃コンテナの一種です。四角形型の大型の鉄製容器で、鉄箱とも呼ばれることもあります。
産廃ボックス（バッカン）は固定用の装置があるため、固定しつつ積み重ねることが可能であり、スペースを節約しながら多くの産業廃棄物を保管できる点がメリットです。
なお産廃ボックス（バッカン）以外にも、産廃コンテナには布やポリプロピレン樹脂を使った袋状の容器である「フレキシブルコンテナバッグ（フレコンバック）」や、脱着装置付きコンテナ専用車（アームロール車）に搭載するタイプの、脱着装置付きコンテナなどがあります。
産廃ボックス（バッカン）に入れられる産業廃棄物
産廃ボックス（バッカン）に入れられる産業廃棄物の一覧は、以下の通りです。
- 紙くず
- 木くず
- 繊維くず
- がれき類
- 金属くず
- ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず
- ゴムくず
など、上記の産業廃棄物のように、固形物であれば基本的に保管が可能です。
産廃ボックス（バッカン）に入れられない産業廃棄物
廃酸や廃アルカリ、化学物質が付着した産業廃棄物は産廃ボックス（バッカン）に入れることはできません。その他、以下の廃棄物も入れないようにしましょう。
- PCB含有廃棄物
- 石綿含有廃棄物
- 蛍光灯・水銀灯
- 乾電池・リチウムイオン電池
- 生ゴミ・食品・食べ残し
- 家電リサイクル法の対象品目（エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機）
また産廃ボックス（バッカン）は後部が観音開きになっているものもあり、焼却灰や汚泥などの粉末・液体状のものは、外部に流出する可能性があるので注意しましょう。
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